2019年4月8日

春を呼んでくるフィンランドの可愛いスイーツ

フィンランドでクリスマスや夏至祭の次に盛り上がるイースター

フィンランドでクリスマスや夏至祭の次に盛り上がるイースター

一年のうち、フィンランド内で盛り上がる行事がいくつかあります。クリスマス、夏至祭、そしてイースター(復活祭)等がそれにあたります。 特にイースターは毎年日曜日で、フィンランドではイースター直前の金曜日、直後の月曜日が祝日とされていて、必ず4連休となります。多くのフィンランド人は家族で集まって食事をしたり、スキーに行ったり、それぞれのイースターを楽しみます。

イースターの一週間前の日曜日は、フィンランドの子供達が楽しみにしている日でもあります。その日は「ヴィルヴォン・ヴァルヴォン」と言われ、子供達が仮装をして、ネコヤナギの枝を持ち、各家庭を練り歩き、お菓子を貰う日。そう、簡単に言うとハロウィーンのフィンランド版なのです。この日は各家庭の入り口で「ヴィルヴォン・ヴァルヴォン」で始まる幸福の呪文を唱える可愛い子供達をたくさん見ることができます。

イースターと関わりの深い「ラスキアイスプッラ」

イースターと関わりの深い「ラスキアイスプッラ」

今回ご紹介したいのは、この見た目がシュークリームみたいなスイーツ。フィンランド語で「ラスキアイスプッラ」、お隣のスウェーデンでは「セムラ」と呼ばれています。 日本の有名漫画に登場したこともあり、「セムラ」と言う名前をご存知の方も多いかもしれません。実は、このラスキアイスプッラは、イースターと深い関わりがあるスイーツです。

古来、イースターの40日前から断食に入る風習がありました。これはキリストが荒野で40日間断食をしたことに由来するものですが、断食に入る前日に栄養価の高いものを摂取する習慣があります。

ラスキアイスプッラはフィンランド語で「Laskiaispulla」と表記するのですが、 「Laskiainen」とは、フィンランドで断食に入る前に行うお祝いのことで、その付近の火曜日と、日曜日に外に出てソリを滑る変わった風習があります。 そして「pulla」は、フィンランド語では菓子パンを意味していますので、ラスアイスプッラは、ラスキアイネンの時期に食べる菓子パンということになります。 フィンランドでは1950年代ごろから、このラスキアイスプッラをこの時期食べるようになったと言われています。

ラスキアイスプッラは、ブリオッシュのような甘いパン生地にマジパンが練り込まれていて、パン生地の間には、生クリームとアーモンドペースト、もしくは生クリーム&ベリージャムが挟まっています。見た目でお分かりのように、ちょっぴりカロリーが気になるスイーツです。

街中に溢れるラスキアイスプッラ

ダイエットには天敵のようなスイーツですが、この時期は様々なカフェはもちろん、スーパーでもラスキアイスプッラを街中で目にすることができます。 オーソドックスな味はもちろん、ココアパン生地のものや、中がチョコレートクリームになっているもの、ミニサイズなどなど。 今年はヘルシンキの老舗カフェでは、ビッグサイズのラスキアイスプッラを目にしました。

街中に溢れるラスキアイスプッラ

街中に溢れるラスキアイスプッラ

イースターは春分の日を基準に制定されるものなので、このイースターと関わりの深いラスキアイスプッラは、春を呼ぶスイーツとしてフィンランドで定着しています。 長い冬が開けるのを待ちわびるフィンランドの人々は、このラスキアイスプッラをこよなく愛しているのです。

フィンランドの季節

次回予告

次回は、フィンランドの季節に関してのお話を紹介します。