2019年4月26日

3つの季節があるフィンランド

3つの季節があるフィンランド

「フィンランドには、3つの季節がある」と良く言われます。「春」「夏」そして「長い冬」。今回はフィンランドにおける各季節の魅力を紹介します。

長い冬によって生まれた室内の過ごし方、そして雪の価値

フィンランドは、冬になると厳しい寒さとなりますが、日照時間もだいぶ短くなります。首都ヘルシンキでも12月下旬頃になると、朝9時頃にようやく明るくなってきたと思えば、午後15時頃には早くも暗くなります。 フィンランド北部のロヴァニエミやサーリセルカに行くと、極夜といって一日中太陽が顔を出さないという時期もあります。1月2月頃に訪れると気温が−25℃を越える日には、自分の息によってまつげや髪が凍ることもあります。 フィンランドでは地域にもよりますが、北部では10月から翌年3月末あたりの半年間を冬だと認識されることが多いようです。

長い冬によって生まれた室内の過ごし方、そして雪の価値

日照時間も短く外は厳しい寒さ。この条件が揃うと、必然的に室内で過ごす時間が増えていきます。そのためフィンランドの人々は、室内で快適に過ごす方法を良く知っています。 様々なキャンドルを揃えて雰囲気を変えてみたり、読書に耽ったりするのです(年間キャンドル消費量、図書館の利用率は共に世界1位)。また日照時間が短くなることで不足する体内のビタミンDを摂取するために、ビタミン剤を毎日取り入れるというのもフィンランドの日常風景です。

そして、フィンランドのイメージとも言える「雪」ですが、フィンランドの人々にとっては「安心」を与るものでもあります。 冬の夜、フィンランドを歩いて気づいたのは、街灯の光を雪が受けて街全体が明るいこと。そのため夜遅くに外を歩いても、暗くて怖いという経験をしたことはありません。

急にやって来るフィンランドの春

急にやって来るフィンランドの春

ヘルシンキの4月は最高気温が10度にならない肌寒い日が多いですが、この頃から日照時間が急激に長くなり、4月上旬だと、ヘルシンキの日の入りは20時30分前後となります。 この日照時間が長くなることに合わせ、街中でもアネモネやスイセンが咲き始めます。日本は「三寒四温」を経て春を迎えると言いますが、ヘルシンキの春は急にやってきます。その瞬間は魔法にかかったような感じともよく言われるほどです。 この時期、太陽が顔を出す日には、多少肌寒くてもオープンカフェや、外のベンチで日光浴を満喫しながら時間を過ごす多くの人を見ることができます。

フィンランド中が喜びに溢れる夏

6月を過ぎた頃になると、フィンランドは本格的な夏を迎えます。特に夏至の日の後に来る週末は「夏至祭(フィンランド語でユハンヌス)」と呼ばれ、フィンランド全国で夏至祭を祝う行事が行われます。この時期からフィンランドの人々の多くは4週間の長い休暇に入ります。

街中に溢れるラスキアイスプッラ

多くの人々は、田舎にサマーハウスという別荘を所有していて、そこに行ってサウナに入り、湖で泳ぎ、焚き火をし、自然の中でひたすらゆっくり過ごすというのがオーソドックスなスタイルです。特別なことは何もせず、自然と一体となるという喜びを静かに噛みしめ、日々の疲れをリセットするのです。

コーヒーに関する話

次回予告

次回は、フィンランドのコーヒーに関する話を紹介します。