2019年6月20日

フィンランドが魔法にかかる夏至祭

日本でもおなじみの「夏至」。一年のうち、最も日照時間が長くなる日を指します。 フィンランドの夏至は、日本と同様毎年6月22日頃になります。 夏至の週末は「夏至祭」と呼ばれるお祭りが北欧のみならず、ヨーロッパ各地で開催されます。 元来夏至祭は、秋の豊穣を願うお祭り事でしたが、現在では夏の到来を祝う意味で開催されるようにもなってきています。

冬があるからこその夏

フィンランドが魔法にかかる夏至祭

フィンランドの冬が長いことは以前にご紹介しましたが、その分多くの人々が夏の到来を待ちわびています。 特にこの時期はフィンランドの北にあるラップランドという地方では一日中、太陽が沈まない「白夜」を体験することができます。 夜になっても沈まない太陽。日本にいると想像することがなかなか難しいですが、実際に体験すると誰しもが「魔法にかかったような感覚になる」と言います。 特に大自然の中で体験する白夜は特別なもので、自然の雄大さを肌身に感じることができます。

焚き火を見つめるのがフィンランド流

フィンランドが魔法にかかる夏至祭

北欧各国で催される夏至祭ですが、各国で祝う様子は様々です。 スウェーデンでは白樺の葉に覆われたメイポールが立ち、その周りを歌いながら踊り、デンマークの人々はピクニックをします。 フィンランドでは湖畔で焚き火を焚き、家族や友人たちとそれを眺めながら、談笑し、食事をして過ごしたり、サウナに入ったり、湖で泳ぐ事が通例です。

フィンランドが魔法にかかる夏至祭

焚き火には「悪霊や悪運を駆除し、好運と夏の終わりの豊作をもたらす」という意味もあり、焚き火が大きければ大きいほど効果があるとも言われています。 そのため、毎年ヘルシンキのセウラサーリ島で行われる夏至祭では、大きな焚き火が焚かれることでも有名です。 「静かに夏の到来を喜ぶ」それがフィンランド流の夏至祭の楽しみ方と言えます。

ヘルシンキから人がいなくなる時期

フィンランドが魔法にかかる夏至祭

フィンランドは、自然に触れることで日常をリセットする方がとても多い国です。 この夏至祭の時期は特にその傾向が見られる時期で、夏至祭が行われる週末の金、土、日は、ヘルシンキの多くのお店が短縮営業や、休業となります。 これはフィンランドの法律で「6月20日~26日の土曜日を夏至祭とする」ということと、その前日の金曜日が祝日とされていることにも起因しています。 この時期は「ヘルシキンキから人がいなくなる」とも言われ、多くの人々は、地方にある湖畔のサマーコテージで夏至祭を祝うのです。自然を慈しみ、自然と一体となる。フィンランドらしさを濃密に感じられる時期、それが夏至祭です。

フィンランドが魔法にかかる夏至祭

次回予告

次回は、フィンランドの観光名所をいくつかご紹介します。