2019年10月16日

変わったお祭りが多いフィンランド

フィンランドに行って気づくのは、フィンランド人と日本人は似ているということ。 例えば、メトロの駅で電車を待っているときに、順番の列ができるのですが、不思議と等間隔になります。 また、細い歩道を歩いていて、進行方向から人が歩いてくるとき、こちらが半歩右にずれれば、向こうも半歩左にずれる。 初対面の時はシャイで口数が少なめの人が多いですが、コミュニケーションを取っていくと向こうもほぐれてきて、よく喋るようになる。 日本人と同様にフィンランドの人々は、海外から"真面目""シャイ"と思われることが多いそうですが、フィンランドの人々が熱中し、盛り上がるものがあります。 それが"お祭り"なのですが、フィンランドのお祭りには何故か変わったものが多いのでいくつかご紹介します。

奥様運び世界選手権

奥様運び世界選手権

フィンランドの首都ヘルシンキから、北に500キロほどのところにある"ソンカヤルヴィ"という都市で毎年開催されているのが、「奥様運び世界選手権(wife carrying)」というお祭り。 タイトル通り、奥様を旦那様が担いでゴールを目指すという競技。この地域では、昔プロポーズをする際に近隣の村から女性を連れ去る(!)習慣があったことから、このお祭りが生まれたそうです(諸説あり)。 タイトルは奥様になっていますが、奥様ではなくガールフレンドや、友達でも大丈夫。「担ぐ女性の体重は49kg以上じゃないとダメで、それ未満だと49kgになるウェイトを追加しなくてはいけない」「担がれた女性が落ちた時はペナルティで15秒プラスされる」「使用できる用具は、担ぐ男性が使い慣れたベルトのみ」など細かいルールがあるのが面白いところで、本気度が伝わってきます。 世界選手権という名前通り、現在ではフィンランド以外の国からの出場もあり、日本でもTV番組で取り上げられ盛り上がりを見せていました。

ベリー摘み世界選手権

ベリー摘み世界選手権

こちらも、日本のTV番組で取り上げられて話題となったお祭り「ベリー摘み世界選手権」。 会場はヘルシンキから650キロほど離れたスオムッサルミ、東に40キロいけばロシアという地域です。 お祭りの内容は、タイトル通りで、この地に自生するベリーの1種、リンゴンベリーを1時間でどれだけ多く採取できるかを競うもの。 手摘みでもいいですし、ベリーを採取するための道具を使用してもいいですが、機械式のものを使用するのは禁止されています。 チーム戦と個人戦に別れていて、個人戦は性別毎で開催されます。 多い人は1人で20kg以上のリンゴンベリーを採取するというから驚きです。

リンゴンベリーは、8月から10月にフィンランドで自生する最もメジャーなベリーの1つでもあります。 このリンゴンベリーを秋に収穫して、ジャムやソースなどにして冬の食卓に並べるというのがフィンランド流なのです。

エアギター世界選手権

エアギター世界選手権

こちらも一風変わったお祭りの「エアギター世界選手権」。フィンランド中央部の都市オウルで1996年から毎年開催されているものです。 2004年から日本人も参加するようになり、過去には世界チャンピオンになったことが話題となり、ご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか?

簡単にいうと、音楽に合わせて演奏をする"フリ"をするのがエアギターなので、誰でもやることは可能ですが、明確なルールが1つだけあります。 「演奏できる時間は1分間」。音が鳴り始めて終了するまでの時間が1分間きっかりということです。 エアギター世界選手権は、パフォーマンスを評価する審査員がいるので、この1分間という短い時間で観客、そして審査員を虜にするため演者はストーリーを盛り込んだり、演奏が始まる10秒程度にパフォーマンスを取り入れたりします。

激しいパフォーマンスが多めなので、バックで流れる曲はハードロックやヘヴィイメタルが主流です。 北欧はフィンランドに限らず音楽が盛んで、"北欧メタル"というジャンルも日本では確立がされています。

今回ご紹介した変わったお祭り以外にも、耳を疑ってしまうようなお祭りはいくつもありますが、どれもフィンランドの独特な文化やカルチャーから派生してできたものです。 お祭りを通じてフィンランドを知るのも楽しいと思いませんか?

次回は、フィンランドとは切ってもきれない

次回予告

次回は、フィンランドとは切ってもきれない"サウナ"に関するお話をご紹介します。