2020年5月19日

フィンランドのレストランやカフェ「ベジタリアン」「ビーガン」事情

前回は、フィンランドにおけるオーガニック事情全般の紹介をしましたが、今回は、フィンランドの「ベジタリアン」や「ビーガン」を含めた食の多様性をご紹介します。

フィンランドのベジタリアン、ビーガンな人々

フィンランドのベジタリアン、ビーガンな人々

フィンランドで、この5~6年の間に急増しているのが「ベジタリアン」や「ビーガン」という食のライフスタイルを持った人々。

特に若い女性を中心に増えていて、お肉などの動物性由来の食品を避け、環境に優しい自然派由来の食品を選んでいます。

フィンランドのベジタリアン、ビーガンな人々

前回ご紹介したオーガニック専門店にかぎらず、普通のスーパーにも「ベジタリアン」「ビーガン」向けの商品は、想像以上に数多く販売されていて、多くの方が利用しています。

外食する際、カフェやレストランでは、ビーガンやベジタリアンの人達は何を食べるのでしょうか?

専門店以外のどの店にも用意されているビーガン、ベジタリアンメニュー!

専門店以外のどの店にも用意されているビーガン、ベジタリアンメニュー!

この答えは簡単でした。どの店でもビーガン、ベジタリアンの方はもちろん、様々な食の嗜好性や制限がある人が安心して食べられるメニューを用意しているのです。

簡単にいうとアレルゲン表記ですが、訪れた全てのお店がきちんとメニュー表記をしていました。お店ごとの表記は様々ですが、代表的なものがこちら。

  • LV: Low lactose(低乳糖)
  • L: Lactose free(乳糖不使用)
  • MU: Egg free(卵不使用)
  • P: Nut free(ナッツ不使用)
  • V: Vegan(ビーガン)
  • VG: Low gluten(低グルテン)

  • ※略称表記は、フィンランド語(英語表記もあり)

市役所の職員も利用する公共の食堂にも!

市役所の職員も利用する公共の食堂にも!

こちらは、ヘルシンキ市役所の隣にあるレストラン。レストランというよりも市役所職員も頻繁に利用するので、食堂に近いイメージがあります。

スーパーだけじゃない!ヘルシンキには、オーガニックにこだわったセレクトショップも!

ここでは、ランチブッフェを誰もが利用できますが、そのブッフェにもベジタリアン向けの料理や、ビーガン向けの料理がそれぞれ用意されていました。

フィンランド最古のカフェ「エクベリ」でもメニューに表記!

フィンランド最古のカフェ「エクベリ」でもメニューに表記!

創業1852年、フィンランド最古のカフェとも言われる「エクベリ」。ムーミンの作者トーベ・ヤンソンも長年愛したカフェとしても知られています。

ランチブッフェも人気がありますが、一番多いのはケーキを食べながらゆっくりカフェを楽しむ人達。

ショーケースにはいつも美味しそうなケーキ

ショーケースにはいつも美味しそうなケーキが豊富に並びますが、プレートに各種アレルゲン表記がしっかりされています。こちらのケーキは「ビーガン」の方でも食べられるケーキ。牛乳や卵はもちろん、動物性由来の甘味料も使われていません。

ヘルシンキの若者に人気のレストランにも!

ヘルシンキの若者に人気のレストランにも!

ヘルシンキの中心部にあるレストラン「Yes Yes Yes」は、ビーガンやベジタリアンの若者に絶大な人気を誇ります。

訪れたのは夕方16時ごろで、まだディナーには早い時間帯でしたが、すでに数組が食事を楽しんでいて、お店を出る18時ごろには、既に満席でした。

ここの売りは「ほとんどのメニューがベジタリアン、ビーガンメニュー(デザートを含め)」。そして独創的な写真映えする盛り付けという点。

サツマイモ1個を丸々ローストした料理

左側がメインのサツマイモ1個を丸々ローストした料理で、黒ゴマとアイオリのソースが添えられます。右側がメレンゲにブラッドオレンジとシトラス、そしてビーガンホワイトチョコレートが入ったスイーツ。素材を生かした味はもちろん、料理の美しさも素晴らしい。これがビーガンメニューだとは信じられませんでした。

ヘルシンキの人気店

2018年オープンで、まだ日は浅いですが、一気にヘルシンキの人々のハートを掴み、あっという間に人気店になり、現在では時間によっては、予約が難しい店としても知られています。

ファストフードにもベジタリアンメニュー!

ファストフードにもベジタリアンメニュー!

ヘルシンキ中央駅付近にあるファストフード「Fafa's Helsinki Sokos」は、朝6時までオープンしているということもあり、いつ訪れても若者を含め多くの来店客があります。

ファストフードにもベジタリアンメニュー!

チキンやビーフのピタパンもありますが、1番の人気メニューは、植物性由来の食材で作られたコロッケが入ったピタパン。

ベジタリアンやビーガンとは程遠く感じるファストフードにも、きちんとメニューが用意されているのが特筆すべきところ。

このように、フィンランドでは、個人の食の嗜好性に合わせて、外食産業もニーズを汲み取り歩調を合わせることによって、個人の多様性がしっかり守られている印象を受けます。

これがしっかりしていることによって、フィンランドの食の多様性はしっかりと根付いてきているのではないでしょうか。

文・写真:LifTe編集部

次回は、ヘルシンキ在住の女性のお宅に訪問。

次回予告

彼女が日常的に食べているHÄRKIS®のアレンジ料理紹介の他、食のこだわり、ライフスタイルに関してインタビューした模様をお伝えします。